2024年4月25日木曜日

Wish You Were Dead。

JOINTS終わってバックオーダーこなしまくってる毎日。
「あ、そうだGUZZIガスほぼ空っぽだから入れてくるかー」
で、ちょっと乗る気分で最寄りのガススタへ。
めちゃくちゃ店員に囲まれて観られながらガス入れて
(観てるのに誰一人声かけてこなかったw)
いざ戻ろうと走り出してすぐEgがストールした。

実はJOINTS持って行く前ちょっとだけ試乗した。
スイングアームに仕込み忘れのパーツあるのでちょびっとだけ。
本腰入れた乗り込みはそのパーツ入れてからね。

取り敢えず慎重に走り出してみたら
スロットルとロッカークラッチにはすぐに慣れた。
普通に乗れる。
信号手前で4速トップから1速までハンドチェンジで落としてみたが
それも普通に落ちる。
これならハーレーのロッカーと同じ感覚で乗れる。
ゆったり乗っても後続の車まるで煽ってこない。
見た目が超クラシックカーだからかもしれない。
ナンバーがゾロ目で極悪だからかもしれないがwww

だったのにガス入れてすぐにEgストールした。
あれ?ガススタで俺フューエルコックOFFにしたっけ?
確認するもコックむしろONにしてる(出る前リザーブにしてた)。
キー捻っても全電源喪失してる。
スターターもアクセサリー電源も起きない。
一応車載工具(普通よりは潤沢に)持って出てはいる。
だが電源喪失は出先では無理ゲーだわ。
仕方ない、近場ではあるから2㎞押して工房戻るか。。。。

が、ガススタは地理的に坂の下にある。
これ全部押して歩くのか。
GUZZI250㎏以上あんぞ。
辛ぇ、超辛ぇ(´;ω;`)


途中悪あがきしてバッテリケース開けてみた。
46さんが裏蓋に予備のヒューズ貼っつけてくれてた。
「いやっほぅ♬こいつはありがてぇ♬」で
早速ヒューズ抜いてみたがヒューズ飛んでなかった。
心の中で号泣しながらバッテリーケースをそっ閉じした。
この急坂、およそ150mかぁ。。。。


電柱ごとに休みながら250㎏超を押し歩く。
俺はアレか、ピラミッド造ってる奴隷か?
いや、今はヒエログリフ解読出来ててあれは奴隷ではなかったらしい。
めっちゃ給料もらって楽しく建設に勤しんでいたっぽい。
ならば俺もこれを愉しむしかない。
坂登らないと工房には辿り着かない。
ふんぬらばーーーー!!!


仕事前にちょっとつもりで出たガススタ、
戻ってみれば2時間半かかってしもた。
でも戻って来た!!
Sweet Home Chicago〜♬


SNS発信で事を知った46さんが電話くれた。
早速2人でトラブルシューティング。
先ずはバッテリーケース開けてキーの配線全部刺さってるか確認。
うん、抜けていないわな。

続いてタンク降ろしてメイン配電盤を確認。
46さん「右から3番目の常時電源に12V来てるか確認してみて」
俺「あれ?テスター当てても反応無いわこれ」
46さん「って事は電流来てないからバッテリーかヒューズかキーだね」

社外のスターターキーを先ず疑う。
全部外してセルと直結してみるけどうんともすんとも言わず。
アクセサリー電源と直結してもこちらも無言。
となるとヒューズかバッテリーか?
ごく稀に12V満たしててもダメなバッテリーってある。
なので正常なVespaのバッテリー拝借して繋いでみる。
あ、これでもやっぱうんともすんとも言わない。
独立してるヘッドライトすら点灯しない。
ヒューズもバッテリーも問題ない事がわかった。
GUZZIのバッテリー降ろす時にラチェットバッテリーケースに接触させちゃって
その時バチン火花飛んでヒューズしっかり切れてたからw
まぁやらかしでこのセクション問題ない事は明らかになった。
どれを直結で繋いでも反応しないという事はあれか、
マイナスアースのグラウンドに問題出たって事か?

結論。
他の場所にアースしたら電源復旧しました(笑)
走行の振動で元のアースがとれなくなったという話ですな。
Egに直に触れてるボルトにアース当てたら復活してるし。
という事でそこの接点のペイント削って落としてアース確保して、
保険に2か所アーシング処理して無事に復活終了。
ま、完成初期にはある事象ではありますね。
こればかりはナンバー取得して実際走らないとわからないトラブル。
なので46さんは1㎜も悪くない。
むしろ親身になって翌日筑波でレースなのにありがと。
こういう細かいトラブルシュートで膿み出して
完璧に近づけていくのがカスタムバイクとビンテージバイク。
どんどん克服して俺のモノにしましょうぞw

で、翌日。
腕と脚は全然無事。
多分昔介護職でトランスファーさんざんやってきたのと
元から小さいホビット族なので
力技で押そうとしないからかでしょうかね。
腕力でどうにかしようともしないので腰も無事。
力入れる際腰をまっすぐに保とうとするのは
多分ドラマーだった事が有効に活かされてるんだと思います
(超速ドラムだったのでリズムずれない様にするのと
腕力に頼らないドラミングしてたので姿勢が超良い。
あと普段から小さいクセに偉そうだから猶更姿勢が良いw)。

ただね、やはり250㎏超の重量物は事実。
現在背筋がめっちゃ痛いです(´;ω;`)

でも仕事せにゃwww


Rollin' & Tumblin'。

さよなら、トラブルピーチ。
下北沢スズナリ劇場すぐの、地下に潜る前の小田急線沿線のロックバー。

階段は急だわトイレのドアノブ壊れてるわ
店内煙草の匂いでいっぱいだわ暗いわ
フードはポップコーンしかないわという店だったが、
朝まで営業してるし60年代から90年代までのアナログ盤流すしで
10代終わりから結婚して多摩地区住むまで結構通ってた。
(10代でも飲酒緩かった時代の話なので許してちょw)



結婚前カミさんともよく行ってたし
結婚後も下北沢行った時は顔出してた。
何度も下北の再開発で閉店って噂はあがったけど
今までは全部噂止まりだったけ。
今回は遂にホントになっちゃったんだな。


GWで閉店なのでカミさんと呑みに行って来た。
当たり前の様にマスターが灰皿出してくれた。
俺、もう今では外で吸える場所限られてきちゃってるし
あったとしても箱に入って何だか情けない気分になっちゃうので
外出る時もう煙草持ち歩かなくなっちゃったんだよね。
吸えないなら吸えないで丸一日吸えなくても全然平気だし。
お店はそのままで俺が変わっちゃった(苦笑)

若造の頃背伸びして呑んでたマイヤーズ。
今ではスコッチ好きになって甘くて呑まなくなっちゃったけど
久しぶりに呑んだら美味かった。
でもこれ、家で呑んだらやっぱ甘いんだろうな(苦笑)

DOORS・SONICS・SPECIALS・MC5・JEFFERSON AIRPLANE・POGUES・ IAN DURY・BRYAN FERRY・DESMOND DEKKER・ELMORE JAMES。 この辺全部この店で覚えたんだったな。


マスター、およそ45年間ホントにお疲れ様でした。

この店でこの曲聴いて好きになって、
後にジェフベックのカバー聴いてアレンジに驚いて好きになって。
音楽は一生掘り続けるワクワクをくれる。
下北の深夜、煙草の匂いでいっぱいの中で聴いた針の音、
多分一生忘れないと思う。

2024年4月24日水曜日

Lullaby Of Birdland。


JOINTS前日。
GUZZIの積載をツネちゃんが手伝ってくれた。
ありがとツネちゃん。

流石にナンバー取得して近々過ぎるので
自走エントリーはやめて積載で行く事にした。
とはいえ完成車体はもう私の廃エースには収まらない。
魚肉の矢部っちに現行借りた。
矢部っちもホントサンキュー♪

無論2輪と4輪では道路状況でペース違うので
高速乗ったらツネちゃんとは別々に走る。
というか八王子乗った瞬間に事故渋滞で圏央道抜けるまで
1時間半も時間とられたからハナっから同じペース無理ゲー(苦笑)

さて、名古屋到着。

と同時にROLLER MAGAZINEの満永氏より
取材撮影のお話を戴く。
プロカメラマンの山田氏のショットはそれはそれは美しく、
何だかこれだけで名古屋来た冥利に尽きまする。

「なんだかスミソニアン博物館に展示されてるみたいっすね、この車体」
まさしく戦前にGUZZIがプロトタイプ出してたらという
夢物語なコンセプトで製作してきましたから
このコメントも嬉しゅうございまする。

実際に採用されて掲載された時には改めてご報告をば。

撮影待ちの間愛娘の撮影会をする魚肉名古屋クルー、なかじ。

実はこの娘っ子ちゃんがこのディスプレイしてくれましてん。
「ん-、こういうのは少し重ねた方がいいと思うのー」
「これとこれ、色が同じだから入れ替えますねー」
小さなお子の作業だから後で直そうと正直思ってたけど、
センス抜群で良いレイアウトだったので
ほぼそのまま採用させて戴きました(笑)

一応オリジナルがわかるように当時の販売ポスターもね。

エキモのケンタも同じく取材撮影入ったので見学。

これめちゃくちゃ細いから上から撮影してみた。

俺のと同じモーターサイクルよね、これwww

おぉ、玩具屋のヤスジさんも出してる。

今年あたまにペイントしたタンクやね。
ヤスジさんもGUZZI山梨引き取りとナンバー取得、ありがとうデス♬

GUZZI持って行ってお披露目する事だけに使命感振り過ぎて
名刺もフライヤーも持って行くのを完全に失念してた(苦笑)
自己紹介出来ないので
当日ブースは放置プレイであちこち逃げ回ってたww

外で一服してたら他の業者さんにお声掛けて戴いた。
「あの旧いGUZZI持ち込まれた方ですよね、あれ凄いっすね!!」
ありがとうございますと嬉しくなって暫し立ち話していたら、
「ところでショップ名なんですか?
あのブース看板も何も無かったのでどこだろ?って
他のみんなと話していたんですよ」

アッーーー!!!

名刺フライヤーどころか
ウチの看板すら持ってくるの忘れてたwww
周知の人へのお披露目ばかりに意識集中してて
確かにあれでは知らない人からすれば
「詠み人知らず」やんけwww



ま、いいや(笑)
「FLAMBOYANT STREAMLINER」。 フランボワイヤン(フラムボワイヤン)。 フランス語の火炎。 1930年代流行した近未来フォルムの流線形スタイルの呼称。 ストリームライナーも同じ時期アメリカで流行したスタイル。

戦前のあの頃の人が思い描いた未来の形。
そうはならなかった今の形。
でもだからなのか、どこか暖かくて優しい未来の形。
生涯共に過ごすこのGUZZIの名前でございます。

ウチの屋号はどーでもいいwww

なかじ、2日間お手伝いありがとね♪
(何で片袖だけ捲れてるんだろww)


My Way。

トリビュートブース出るって聞いてたから顔出したよ、別所君。

「いつになったらMuneさんのGUZZI終わるんすか?
俺、もう塗りも終わっちゃいましたよプゲラw」
「ぐぬぬ、オメーあれだかんな!!ぜってーアレだかんな!!」
やっとGUZZI終わって持って来たのに
お前、もういないじゃん。


同じ会場に並べたけど、遅かったね。
多分俺が悪いわ、ごめん。

別所君のCHORO(メキシカンバガー)と
俺のSTREAMLINERで一緒に走ってみたかったな。
2人共ジャンル違いのバガーだから
出先で2人しこたま土産買ってたんだろうな。
互いに家族に喜んでもらおうとして(笑)

きょーへーと看板と車体磨いたよ。
看板、工房の上に飾ってあったヤツだから
塗装のミストで表面ガジガジだったわw

でもそれが別所君が評価されて仕事こなしてきた証なんよね。
俺もプロだから根性でそこにあるケミカルで磨き倒したよ。

きょーへー「Muneさんよく臆せず磨き倒しましたね。俺下出るか怖くて」
俺「彼の仕事知ってるからクリア何層入ってるかまぁ理解るんだよね」
ま、あれだ。墓磨きだね(笑)
きっちりポリッシュしたぞー。

生前吹いてたガンに彼の生きた証が残ってる。
でも普段俺は徹底的にガン洗う方だから
「わぁぁぁぁ!!Muneさん観ないで!!観ないでぇぇ!!!」
叫んでるに違いないwww
しかと観たぞ、くわっ( ✧Д✧)カッ!!




一番最後に東京に顔出してくれた時の写真と曲、貼るよ。
約束したもんな、
「パテで肺が埋まって釈迦るまでペインターやりましょ」って。
それが俺達のMy way。
続けるよ、ペインター。

またな、別所君。


GIMME THAT BOOM。

JOINTSに向けて車坂下の野呂さんが新規車輛を製作、
そちらのペイントをご用命戴きました。

これでペイント完了です。
いやマヂで。

オーナーさんのご要望でダメージドご希望。
野呂さんから「なので徹底的にやっちゃってください」、と。

ウチに入庫してくる旧車パーツが最初そうだった、
それを再現してるだけっすw

一応タンクは新品です。

なので一度たりともガソリン入れた事ございません。
ガソリンでやられた風ペイントっす。



まぁ映画の小道具さんになったつもりでたっぷり愉しませてもらったw

納品した数日、野呂さんから℡。
「やべぇ、やり過ぎたか」と震え声で電話に出たら
野呂さんもオーナーさんもめっちゃ気に入ったようで
車体にも施してくれとの事(笑)



新品ワンオフのハンドル。
こんな感じで浮き錆び出るよね風。

ここ以外と水溜まって錆易いよね。
しかも元のペイント薄いし風。

ワンオフ新品シーシーバー。
風でやられるよね風。
メッキも曇らせる。

新品キックとオイルタンク。

スプリンガーもスポット錆出した。
これも新品ですけどねw

ヘッドライトは当時物なのでリアル錆。
スプリンガーはそれに合わせてペイント。


先に塗ったフェンダー良い感じで錆が進んでた。
と言っても実際のフェンダーが錆びてるワケではない。


新品ワンオフのチェーンケースは
実際ここかなりやられるよねでかなり錆させる(笑)
ウインカーも現行新品。

社外メーターも大概早く錆びる。
なので多めに錆させるw

新品ワンオフシフトチェンジ。
メッキ厚めの設定で点錆描く。


スーサイドクラッチもメッキ厚め設定の錆の出し方で。

ショー当日。
説明書きも無いから只の古いハーレーにしか観えないww
野呂さんも
「もう20代あたまに造ったハーレーが戻って来たという設定でいいでしょ」
という事です(笑)

この車両のオーナー、
まだ20代前半の若い女性なんす。
このセンスに脱帽します(笑)

以上、新規製作なのに
タイムふろしき被っちゃったみたいなプロジェクトでしたw