2011年1月16日日曜日

パフューム。

というコトでもうすぐ夜明けです。
ここ連日朝日拝んでます。
先程の文章が乱れました、改めてすみませんw




もうね、今年入ってから
その殆どが下地に次ぐ下地祭りで
ちょいと取り乱しておりましたw
一日の中で例えば最後に何かしら一本塗ってるのであれば
「あ~一日やったぞえ」
となりますけど、
一日中下地やってて溶接してとっ散らかして
パテ砥いで粉まみれになって
その全てがサフェにすら辿り着かないと
「・・・うん、焦ってもダメだし・・・な・・・」
と、なります(笑)





そんな折、真夜中にひらすらパテ砥いでいたら
ラジオから流れてきました。






♪最高を求めて~
  終わりの無い旅をする~
   それはきっと僕らが~
    生きている証拠だから~










うるせぇーーーー!!!!w











何これみよがしに唄っとんなら!!
小娘に言われんでも理解っとォけェ!!
広島弁で応戦。合ってるのかはこの際どうでもいいw
でもって遂に心をとっ散らかしたワケでございます。。。





ささ、落ち着いてレポートしていきます。






水曜日に英国より品物数点が届きました。
新規オーダーしてからは早ぇぢゃねぇか(苦笑)
あぁ、いけないイケナイ。
平穏、平穏。
平常心、平常心。。。



早速金曜の夜に作業です。
なにせ、これの一件のおかげで英国ジョンブル達が
我が家に定住しつつあります。
速やかにオーナーの元に還したい一心です。















ふざけて阪神タイガースしてるワケではございません。
これ、VINCENTのラインの位置を設定しております。
当時の貴重なライン&トランスファーの位置表が
ワタシの手元にはございます。
このまことに細やかな寸法をタンクに落とし込んでいる最中です。























英国の表記そのままなので
勿論ミリではなくインチ表記です。
これを全部ミリに換算してマーキングしていきます。
でもVINCENTはもうこれで7台目です。
なので位置表に既にミリ換算が書き込んであります。
これで何台VINCENTが来ても安心です。
冷静に考えて自分で言うのも何ですが、
VINCENT7台は幾らなんでも普通ではないような気がします。
この日本には絶対GB250の方が
VINCENTより台数多いと思うんですけど、
ワタシはGB250は生涯でまだ2台しか塗った経験ありません。。。





















マーキングポイントを通過しつつ
6mmのラインテープを貼って位置を把握します。
ここまで細かいポイントを全て忠実に通過すると
誰がやっても絶対にポリゴン処理みたいになります。
ましてや下地にミリ単位かもしれませんが
ハンダやパテも入っています。
入っていなくても絶対ポリゴンになるでしょう。
ここで以前別冊MOTORCYCLISTの「リビルドの名手たち」で述べた
「あまりに忠実になろうとするとラインが死んでしまう」
になっちゃうんですね。
なのであくまで位置を踏まえつつ
なだらかで勢いのあるラインを取ります。
で、下にはみ出したオーバーラップ分を
下地を切らずにアートナイフで除去します。
で、そのラインテープの外側にゼロコンマ程空間を造りつつ
本番のアウトラインを貼っていきます。
しかし、あんな大それた特集で選んで戴けるとは
本当に職人冥利に尽きます。
しかし、あれで当SHOPを知った方がこの怪電波を読まれたら
オドロキを隠せないのではないかと思われます。
仕事と本人のギャップが激し過ぎて申し訳ございません。。。



























亀の甲羅みたいで変なので
ここでとっとと中の基準出しのテープを剥がします。
これで何となくラインのアウトラインを見極めます。
うん、大体いい感じだと思います。

























ラインの幅も勿論インチ表記です。
6mmのテープだとゼロコンマ程度足す感じが塩梅です。
二つ上の作業で空間取ったのはその為です。
で、内側のラインは完全目視で貼っていきます。
真ん中にガイドは入れません。
何故ならオリジナルもそういう手作業で入っているからで、
場所によってミリ換算ですと6mm丁度の箇所もありますし、
6mm下回る箇所もあるんです。
これが多分「ハンドメイド」の温もりです。
当たり前ですが、よく観てもピシッとしたラインには見えます。
でも既成のテープとかには無いこのニュアンスは
「最後は職人の勘」みたいな空気だと思うんですよね。
なのでワタシも同じく6mm+-の世界を指先を信じてやってみます。
「Don't See. FEEL!!」
※実際は凝視しないと勿論ダメダメです。








あとはワニス塗って暫し乾かして
頃合い見計らって金箔を貼っていくだけです。
でもってワタシの大嫌いなトランスファーを貼っていきます。
トランスファーは未だに何が成功で何が失敗の要因なのか
全然データが取れません(泣)
ここまでやって2日程トランスファー(水転写)の
水分飛ばしたらクリア入れです。
ここでこのトランスファーがウレタンに負けて縮れたら
もう一度黒から塗り直しです。。。。



















こんなのがあと4台も待ち構えてるから
ワタシもとっ散らかすのでしょう(苦笑)
明日(あ、もう今日の午後だねw)のクリア入れ、
縮れず収まるまでは本気で胃が痛いデス。。。














♪最高を求めて~
  終わりの無い・・・






うるせぇーーーー!!!(笑)